「ノロケ」で嫌われている男

ノロケ話は嫌われます。だから落として話すというのが年配の方は多いと思いますが、パートナーに聞かれるとよい印象は与えません。

 

友達のYは、「ノロケ」で嫌われています。これが通常のノロケだったらいいと思うんです。「彼女が可愛くて」とか、そういったものなら。でも、Yのはちょっと違うんですよね、独特なんです。

 

どういうものかというと、「うちの彼女ったらしょうがないんだよ」と言った風な体で、「落としながらノロケる」というやり方なんですよね。確かに男には多いですよね。そんなYのやり方を見ているので、私は慎むようにしていますが。

 

父親の世代なんかだとメジャーだったと思うんです、「うちのやつはまったく」みたいな感じで、けなすんだけれども愛情が伝わって来る、そういうノロケ方って。同じ世代の女性なら内心でちゃんと分かっていたんでしょうけど、現代でのYの振る舞いは時代にそぐわない感じがあるんです。

 

事実、Yの彼女が腹を立てている(そしてちょっと悲しんでいる)のを見ましたから。付き合いが深ければ「ああ、いつものノロケね」と分かるんですが、一度会ってそれきりのような、「すれ違うだけの人」だと、Yの言い方は単純な「けなし」になってしまう。Yは単純で照れ屋だから、そこまで気が回らない、でもそのことが人づてに伝わって、彼女が凹む……。

 

まだ別れるまではいってないみたいですが、どうにかYには「まっとうにノロケるのが現代のトレンド」だということに気付いて欲しいものです。

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